「なんで嫌いになるんだよ
嫌いというより」
「うん」
「…いや、なんでもない」
「…うん」
もう少し何か話してくれれば
良いのに、電話での彼女はやけに
口数が少なかった。
向こうも俺と同じで
緊張しているのかな…。
電話を終わらせたくないので
何か言わないと、と話題を探す。
「あ、チョコケーキありがとう
美味しかった」
「チョコケーキじゃなくて、
ガトーショコラだから」
ふふ、と可笑しそうに彼女は笑うと、
じゃあね、と言って電話を切った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…