見ると、ロッカーの上にあった花瓶の
破片が残骸と化している。


「あちゃー。」

その横で勇樹とリクが気まずそうな
顔で立っていた。
リクの手にはホウキが握られている。



「黒板消しで野球してたら
花瓶に当たっちゃって…」

いやいや、普通黒板消しをボールにするか?

「まあ、そんな訳だから!」
「すまん!」


言うが早いか、2人は
走って教室から出て行った。