少しだけ茶色がかった 柔らかそうな髪が、ふわり、と 振り返る。 「ん?」 彼女はそれ以上何も言わず、 少し緊張した様子で微笑んでいる。 「あの!ごめん! 俺、ホントはそういうつもりじゃなく て…それで、あの、」 こんなときでさえカッコつけたいのに、 しどろもどろになって、言葉がうまく出てこない。 これじゃカッコ良いどころか とんでもなくダサい、俺。 「メリークリスマス。」