ん、なんだ?

俺は紙を拾い上げた。


〔 怒ってないよ。
気にしないで 〕

鉛筆でノートの切れ端に書かれた文字。



誰が書いたのかはすぐに分かった。



俺は下駄箱のドアを閉めるのも
もどかしく、急いで外へ飛び出る。


「古川!!」