1日が過ぎるのがとても遅く感じる。
やっと昼休みか。
俺はため息をつく。
どうやら知らない間に緊張して疲れていたみたいだ。
昼休みって、プレゼントとかを
渡すのにはちょうどいいチャンスじゃないのか?
俺はそう思い古川を見るが、彼女は
席を立つ素振りも見せず、参考書に
向かっている。
やっぱ、勉強頑張ってるんだな。
受験が近いし当たり前か。
そういえば、古川はどこの大学へ
行くんだろう。
まだ一度も進学先を聞いていなかった。
もし古川が外部受験をして、
俺達は、気まずいまま二度と会えなく
なったらどうしよう。
卒業が迫ってきている。
でも、だからといってなにかできる
とも俺には思えなかった。