古川とは話せないままどんどん
日だけが過ぎていく。


ただ、チャンスはある。


例えば今、掃除の時間。
古川と僕は同じ教室掃除だ。


僕はちらちらと古川の方を見ながら、
いい加減にホウキで床を掃いていた。


その時、

ガシャーーン!!!

嫌な音がした。
僕はゆっくり音の方を振り返った。