ヤバい、絶対に聞かれてしまった。
興味が無いとか言ってしまった。
完全に俺、嫌われたよな…。
なんで思ってもないことをいってしまったんだろう。
よりによってあのタイミングで。
ショックで、大好物のトンカツも2切れでギブアップした。
「トンカツ残すとか珍しいねぇ。
あっ、もしかして 、
恋のお悩みですかあ〜。?
お姉ちゃんが聞いてやろうか〜?」
「…。」
「うわっ、重症じゃん。」
少し心配そうな姉を置いて部屋に戻る。
今は姉に返事をする余裕すら無い。
バサリ。
ベットに倒れ込む。
あーあ、もうこれで終わりかな。
謝ってみるか?でも、なんて?
ベットに入っても今日のことが頭をぐるぐる回って全く眠れない。
寝返りをごろごろ打っていると、
側にあるカレンダーが目にった。
《22日》
そっか…明後日はクリスマスイブだったのか。
ボンヤリと窓の外を眺める。
せめて雪でも降ってくれればいいのに、
外はひっそりと静まりかえっていた。