古川が友達と話をしている。


あー、やっぱり可愛い。
結構まつ毛が長い。
手とか、すごく小さい。絶対柔らかいんだろな。


古川と手を繋いでいる自分を想像する。



すると、古川がチラっ、と振り返った。

目が合った、と思った瞬間、視線は逸らされた。


…今、絶対にこっち見たよな?

俺が彼女を見過ぎたからかな。
もし、そうじゃないとしたら?


向こうも俺のことを気になってるとしたら?


…いやいやいや、ないない。

俺は自分に都合の良い考えを打ち消す。