〜夢の中〜


「お母様!お父様!私ね、こんな魔法使える様になったよ!」

「見せてくれ。」

私は氷でフェアリーをつくった。
「凄いじゃないの。こんなに小さいのに、大きい魔力。いつか素晴らしい魔女になるわね。」

「あぁ。凄いぞルリ。ーーーと一緒になったらどうなるか、楽しみだ。」

「あら、ついこの前までは娘を嫁にしないって言ってたのにね。ルリ。」

「お父様。私は、ーーーが好き!大好きよ。将来結婚するー!」

「おぉ、ルリ。アイツはお前の許婚だな。ははは!」

「そうね。もっと、沢山魔法覚えて、将来子供ができたら守れるようにしないとね。」

「うん!魔法。沢山覚える!」

その時、ズン!!!物凄い邪悪な魔力を感じた。
やっぱりすぐに騎士が来た。

「奥様!主人様!夢魔族のシュヴァが!もう、私達ではどうする事もできません!お助け下さい!」

「わかった。ルリ。お前は逃げなさい。私達の戦いが終わったら迎えに行くからね。お婆さんの所に行きなさい。」

「いやよ!私もここに、

「ルリ。逃げなさい。あなたの為なのよ。ルリ。お願い。逃げて。いつまでも好きよ。愛しているわ。」

その言葉が最期の言葉。私は、お父様の書いた魔法陣で、お婆ちゃんの所に行った。

そうだ。これが、私の記憶だ。