ここは?すごい綺麗なお花畑。

あぁ。ここはお屋敷のお庭ね。

「ルリ。久しぶりね。」

「お母様!お父様!どうして。」

「ルリがピンチだって聞いたからよ。究極の選択をアナタに与えるわ。」

「1つめ。ここに残る。勿論魔力も元通り。その代わり、人間界での記憶はあなたから消えるし、他の人達からも消える。思い出すことは無いと思え。」

「2つめ。人間界に戻る。その代わり、魔力は失い、ここでの生活の記憶も消える。あなたの、愛する人の記憶もね。あの子達の中で、あなたが消えるのよ。」

「どっちを選択する。ちなみにもう、アズルは目覚めた。リンネの父が上手くやっとるようだな。後はルリ。お前自身の心。」

「お父様。お母様。私は、私は、」

向こうの人の記憶が消える。おばあちゃんも。だから、あんな事言ったんだ。でも。今は、心は決まってる。

「私は、ここにいる。記憶が消えても構わない。」

「それじゃ行くわよ。スティール・メモリアル。良い夢を。」

意識が遠のいていく。真っ白になっていく。