「あ、そうだね!一緒に行こうよ」


由樹が賛成すると、みんな頷いてくれている。


我ながら唐突な提案かと思ったけど、みんなのこうゆう大らかさに救われる。


「いいの?!」


千草ちゃんが目を丸くした。


「うん!

千草ちゃんなら大合格!」


私がウインクすると、千草ちゃんが笑った。


「合格?何にー?」


「心のタイプにね。

ほーんと美形好きなんだから。」


アユミが茶化す。


「…何か人聞き悪いんだけど」


「本当の事だよねー?」


桃がけらけらと笑う。


桃のクセでもある、語尾を伸ばして話す口調に、

「ねー?」


と合わせるような声が聞こえた。



このメンバーのものでは無い、明らかに異質な声。



「「ミサキ(さん)!!!」」