「千草ちゃん!」


数日ぶりに見た彼女はやっぱり可愛い。(綺麗って表現した方がいいのかな)


今日はふわふわの髪の毛を顔の横でひとつに結んでいる。


「やっぱりココロだ!」


ちっちゃなお花を背景に、手を振って駆けてきた。 

「心…知り合い?」


みんな千草ちゃんを見て、目をぱちくりさせている。


それもそのハズ。


千草ちゃんは、ただの美少女じゃなくて…何かオーラみたいなものがあるんだよね。


人を引き付ける何か。


「うん。
千草ちゃんってゆうの!」


「ココロの学校のお友達?
初めまして!
千草です!
仲良くしてくださいねー」


「こちらこそよろしく〜」

「顔ちっちゃー」

「8等身はあるよね!」

「ハーフなの?」


マシンガントークが千草ちゃんに降り掛かる。

「生粋の日本人だよ。生まれつき色素が薄いの」

「うん」

にっこりと頷く千草ちゃん。


「そーなんだ!」

「羨ましー!」

「てゆうか、何で心が答えるの?」


「みんながっつくから、千草ちゃんがビックリして答えられないかと思って」


「あはは、大丈夫よ。
みんな明るくて可愛い人ばかりね!」


「いやいやー可愛いなんて」

「褒め過ぎー」

とか言って、まんざらでもないみんな。


良く言えば、みんなプラス思考なんだよね。