「はぁ…っ、はぁ…」
ようやく人ごみの後列に追い付いた時には、ひどく息が切れていたけれど、
ひと休みする間もなく、慌ただしく辺りを見渡した。
……いない。
「「ミニー!!」」
みんなが相変わらず声を上げて群がっている。
わたしの位置と背の高さからすると、
数人前の人達の頭の間から黒くて大きな耳がチラチラ見えるくらいだ。
あんなにミニーちゃんに会いたかったけど、
今のわたしはその周りの人達ばかりを見ていた。
だけど、どこにもわたしの探している人は見当たらない。
不意にそれまで写真撮影に応じていたミニーちゃんが、手を振り去って行こうとしている。
もう行かなきゃいけないんだ。
みんなは名残惜しそうにしながらも、ミニーちゃんを追うのをやめて手を振っている。
そんな中わたしはじっと、動かずに立っているだけ。
気付いたら、わたしは一人ぼっちになっていた。
あんなに周りにいた人たちは、それぞれ自分たちの世界に帰ったようだ。
戻らなきゃ…
頭のどこかでそう思うのに、身体が動かない。
ようやく人ごみの後列に追い付いた時には、ひどく息が切れていたけれど、
ひと休みする間もなく、慌ただしく辺りを見渡した。
……いない。
「「ミニー!!」」
みんなが相変わらず声を上げて群がっている。
わたしの位置と背の高さからすると、
数人前の人達の頭の間から黒くて大きな耳がチラチラ見えるくらいだ。
あんなにミニーちゃんに会いたかったけど、
今のわたしはその周りの人達ばかりを見ていた。
だけど、どこにもわたしの探している人は見当たらない。
不意にそれまで写真撮影に応じていたミニーちゃんが、手を振り去って行こうとしている。
もう行かなきゃいけないんだ。
みんなは名残惜しそうにしながらも、ミニーちゃんを追うのをやめて手を振っている。
そんな中わたしはじっと、動かずに立っているだけ。
気付いたら、わたしは一人ぼっちになっていた。
あんなに周りにいた人たちは、それぞれ自分たちの世界に帰ったようだ。
戻らなきゃ…
頭のどこかでそう思うのに、身体が動かない。