「ごちそうさま!あー美味しかった〜」


やっぱりおばさんのビーフシチューが一番美味しい。

「ほんと、心ちゃんは美味しそうに食べてくれるから作りがいがあるわぁ」


「だって美味しいんだもーん」


あー幸せ!


「また作ってあげるからから、いつでも帰ってきてね。」


「やったー!
それじゃあ心は後片付けするね!」


と、自分の食べた器を持って流しに向かう。


「いいのよ!置いといて。」

おばさんが慌ててやってきた。


「いいから、おじさんとラブラブしてきなよ」


ね?とウインクしてみる。

「あら、そう?
ふふ。それじゃあ、そうさせてもらおうかな」


おばさんがおじさんのいるリビングへ戻っていく。


おじさん久しぶりに家に帰ってきたって言ってたし、たまには夫婦水入らずでもしてもらおう。


自然と笑みながら、洗い物をし始めた。


手を動かしながら、すぐ近くにある時計を見る。


その針はもうすぐ9時を示そうとしていた。