1人でリアクションに困っていると、


「…心?」


後ろから声をかけられ振り向くと、そこにはよく知った人が立っていた。



「おじさん!」


「やっぱり心か!久しぶりだなー元気にやってるか?」

その言葉に思わず吹き出す。

「久しぶりって…この前会ったばっかだよ?」

「いや、そうか?そんなに最近だったか…」


相変わらずだな、おじさん。

仕事はバリバリなのに、プライベートでは天然なんだ。


そんな私達を不思議そうな顔で見つめる紺野君。


おじさんも彼に視線を移した。


「…お友達かい?」


「あっ…初めまして!紺野です!」


「同じクラスなの。」


「そうか…心がいつもお世話になってます。
私は櫻井清人と申します。」


「私がすっごくすっごくお世話になってる人なの」


紺野君に補足説明する。

「じゃあミサキさんの…」


「何だ、岬の事も知ってるのか」


「おじさん、ミサキちゃんの事知らない人はうちの学校にはいないよ」


「いやー岬は人気者なんだな」


「ははは…」


相変わらずの親バカだ…