次の朝も私は1人で弁当の仕込みをしていた。


美里さんの長時間の立ち仕事は


お医者さんから止められたらしいので、


日替わり弁当のご飯を炊く前までと


野菜は一口大に切るところまでは私が朝やっている。



「よし、出来た!」



美里さんが快諾してくれたおかげで、


私は今日も2人分のお弁当を作っていた。


他の作業も昨日より手際よくなった気がする。



「お、佳奈ちゃん。


今日は余裕を持って学校行けそうじゃん。


唐揚げ弁当も美味しそうに出来てるよ」



お店に着いた美里さんは私の作ったお弁当を見て、


そう言ってくれた。


私も行ってきまーす、と言ってお店を出た。


今日の日替わりは唐揚げ弁当だ。