『….…….…こんな暑いのに布団….。
…….…須田さん、顔熱い。』


私の頬を優しく撫でる
冷たくて女の人みたいな柔らかい指先。

あ、熱いのは、先輩のせい…….…なんだけど…


『….……細い、腕…』

「ーーー・・・う、あっ…….…!」


先輩の手が突然私の腕をなぞって

ビックリしてパッと目を開けてしまう。

….…し、しまった……!!

視界には間近に見える先輩の顔。


『あっ、ごめんね。
起こしちゃった…….…』

「いっ、いえっ、お気になさらないでくださいっ……!!」


動揺した私は
裏返った声で変な返事をしてしまった。