ぼうっと、そんな風景を見てめていると 突然目にはいったのは 綺麗なストレートで明るめの茶色がかった髪を少しなびかせながら グラウンドを誰よりも速く走る先輩。 目で追ってみると さっきまで相手のボールだったのに うまくボールをとり先頭をきってゴールへ走っていった。 …楽しそう。 無邪気に笑う先輩の笑顔はとても眩しくて 私と先輩の境界線は一枚の窓だけなのに 私とは次元の違う人に見える。