真っ白な、天井。真っ先に目に入ったのはそれだった。ぼんやりとした視界。ゆっくりと顔を横に向けると、そこには母がいた。ただ、じっとこちらを見ている。
あぁ、私、死んだんじゃなかったの?違うのか。残念だな。

「あなた、自分が何をしたかしっかり考えなさい」

優しい言葉をかけるでもなく、心配の言葉を言うでもなく、母はそう言って、部屋を出ていった。