石狩のシャケ

青春・友情

里崎由和/著
石狩のシャケ
作品番号
13132
最終更新
2007/07/01
総文字数
1
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
PV数
8
いいね数
0
斉藤先輩、中学生の時、先輩がミーティングで、「強い気持ちが大切」とよく言っていましたね。

この間、練習試合で、「石狩の剛腕」の異名をもつあなたから、四球で出塁した、あの打席でのカット。

あれは、「強い気持ち」から生まれたものでは、確かにあります。

だけどそれは、嫉妬、憎しみといった、みっともないモノであり、その心の広さから「石狩の新港」とも言われた先輩の言っていた事とは、たぶん全く違ったもので、先輩が、笑顔を向ける対象ではありません。

後ろめたい気持ちは、先輩を目の前にすると、やはりあります。しかし、今や僕はどんな悪球でもキャッチャーの股間にショートバウンドを当てる事ができるようになったのです。

意味を履き違えているのは、わかっていますが、このまま、とりあえず「強い気持ち」を持ち続けてみようと、思っています。

目次

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