横では苦笑いをしているササキ


「じゃあ席あそこだから」

指さしたのは窓側の1番後ろ


ササキが席につけば女子が群がって質問タイムになっていた。


私はササキを憐れむように見てカバンから本を取り出して読む。


「じゃあ、1時間目は数学だなー。頑張れよ!」

と言ってドアの所まで進んだかと思えば、


「あっ、そうだ。今日委員長休みだから日直が校舎案内をしてくれないか?」


黒板には“サイトウ”の文字


…私か。

面倒だけど怒ったシノダは学校1怖い。


「分かりました」

「頼んだぞー」