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「席につけー。」
出席簿をもって教室に入ってくる担任
シノダ先生だ。
「今日は転校生を紹介する」
そう言えばドアが開き、同い年とは思えないくらい大人っぽい男子
ザワザワと騒ぎ出す教室
女子は何やら頬を染めて友達と話している。
「ササキ タツです。皆さんより2つ年上ですがよろしくお願いします。」
黒髪を右耳にかけてシルバーのピアスを覗かせている。
「ササキは2年留学をしていたから、歳は違うがこのクラスに入ることになった。
みんなも先輩だと思わずにガンガン話していけよー。」
と大口で笑いササキの背中をバンバンと叩くシノダ。