実際そこまでする必要があるのか。
きっとないけど、タダでここまでしてくれるなら悪いことではない。
「おっけ!もういいよー」
結果出るまであっちで朝ごはん食べててね、と言われ部屋を出ると、
サイドテーブルにラップのかかった食事とボストンバッグ。
「…いただきます」
リンドウが作ったと思われる、ぬるいそれはあまり美味しくはなかった。
だけど、温かいし美味しかった。
涙が出そうになるのを堪えて黙々と食べる。
「ごちそうさまでした。」
手を合わせれば見計らったように診察室から出てくるリンドウ
「ちょっと大事な話があるんだ」
険しい表情をしながらデスクに座る。
「なに」
私もパイプ椅子に座れば軋む音が響く。