「…キ。ユキ。ユキ起きて」


リンドウの声で目覚める。

「やっと起きた。ちょっと診察してもいい?」


完全に治ったか、他に悪いところはないか診るらしい。

「お金は取らないから大丈夫だよー」

といってどこかへ消えるリンドウ


起こされて早々診察とか…。

でも無償で診てもらう側からしたら何も文句は言えない。


渋々起き上がってパイプ椅子に座る。


リンドウが診察室と書かれた奥の部屋から顔だけ覗かせて手を招く。

どうやら向こうで診察するらしい。


診察室に入れば様々な機会がズラリと並んでいた。


「じゃあまずはこっちに座ってね」

その一言で診察が始まった。


体温、血圧、血液検査など基本的なことから、CT検査やレントゲン、脳波などの大掛かりなものまでした。