「あ、そうだ。


その痣、どうしたの?」


ピクリと体が反応する。

ゆっくりとそちらを向けば少し笑っているリンドウ




「長袖を着て隠せると思ったの?」

医者をなめないでほしいね、というリンドウは少し、いや、かなり頭が冴えるらしい。


「別に、親に殴られただけ。」

素直に答えるとは思っていなかったらしい。

間抜けな顔をするリンドウ


「もう寝る」

返事を聞かずに布団を頭まで被る。


椅子が軋む音とタイピングの音を聞きながら眠りについた。




こんなに安心してゆっくりと寝れるのはいつぶりだろう。