…=…=…
「ん…」
目を覚ませば薄暗い部屋にいた。
ベッドに寝かせられて、四方はカーテンで仕切られていた。
ボストンバッグはサイドテーブルに置かれている。
だるかった体もスッキリしていた。
ここはどこだ。
あれから何日たった?
ベッドから降りてカーテンを開ければ、
ひとつのスタンドライトが弱々しく光っており、誰かが机に向かってパソコンをしている。
私に気づいたのか振り向く。
「あ。起きたんだな」
白衣を着てヒゲをはやした男がこちらに近づく。
体温計を口に無理やり入れられ、パイプ椅子に座らされる。
聞きたいことが山ほどある。