ガチャン

玄関が閉まるのを聞いてタオルを持ってきて体を拭かずにまずはこぼれた味噌汁を片付ける。


せっかく作ったのに。


部屋を元通りにした後は手をつけていない食事を一旦台所へ持っていき、自室に戻って着替える。


服を脱ぐと無数の痣とほんのり赤くなっている体

醜すぎて極力見ずに新しい服に袖を通す。


台所へ行くと母がいつの間にか降りてきていた。

正確に言えば継母だが。


「あら、起きていたの」

冷めた目で見る母

「ああ、いいのいいの。あの女の娘が作ったご飯食べれないわ」

朝ごはんを準備しようとした私にストップをかけ、テーブルに1万円札をおいて父と同様に家を出ていく。