できることなら、私の命と引き換えに南くんの病気を治して欲しい。

お願いします、神様!!!



「俺の病気…治ってもいいわけ?」

「…えっ…?!そんなの、」


良いに決まってる!!
むしろ、治ってくれなきゃ困…


「…佑麻が可愛くて仕方なく見えたり、誰にも渡したくないって思ったり……俺だけのものになればいいのに…ってこれ、病気だろ。」

「〜〜///みっ、南くん…!そ、それ…病気じゃ…って言うか…ずっと、ずっとその病気でいて!!!お願い!!!」


「…ぶっ…さっきと言ってること違うし。」


だ、だって!病気って…てっきり…命に関わる重大なやつかと思ってたんだもん。


そ、それなのに…そんな病気ズルい。それなら私だってとっくに南ホリックだったよ。重症、この先 治る見込みゼロだよ。

勢いよく南くんの手を握りしめた私に、珍しく目を細めて笑う南くんが私の手を握り返してくれる。


「だから、俺だけ見てて。よそ見されると気が狂いそう。」



甘い甘い南くんの言葉に、もうどうにかなってしまいそう。

どんどん体が火照って、顏から火が出るんじゃないかってくらい熱い。


「……よ、よそ見なんて!!出来ないよ、そんなこと…!」



出来るわけがない。
こんなにも大好きな人がいるのに…どこに他の人を見る暇があるって言うの?



「……ふぅん、言ったな。」

「言ったよ?」


そんな強気な私に、南くんはまだ納得してないような顏をしているけれど


断じて私はよそ見なんてしません!!