そんな私達を見ていた南くんによって、


「……俊哉、もう佑麻 俺のだから変にちょっかい出すな。」


「……っっ!?」


私はいきなり工藤くんから引き剥がされて、南くんの後ろへと隠される。


「えー、やっぱりそう言う展開?瀬那ってほんと美味しいとこ取り。」


”俺のが頑張ったのに”と、口角を上げて笑う工藤くんは、きっと…もう私へちょっかいを出す気なんてないんだと思う。


ただ単に、南くんをからかって遊んでる…そんな感じ。


「……。」


対する南くんは、ただ工藤くんへ冷めた目を向けるだけで特別何も口にしない。


「ま、泣かされたらいつでも俺の胸貸すからね、佑麻ちゃん!」


おどけて見せる工藤に、

「泣かせねぇよ。」


やはり、余裕たっぷりの南くん。


…って言うか…
ややややっぱり、昨日のは夢じゃないんだよね??私たち付き合ってるんだよね??

それで、南くんは私のこと

「へぇ、愛されてんね、佑麻ちゃん。」


好きだって事でいいんだよね??!

工藤くんの言葉に、南くんは否定も肯定もしない。ただ、その視線が工藤くんから私へと向けられて


ドキドキしすぎて、過呼吸になりそう。


「わわ、わ私の方が南くんのこと愛してる自信があるよ!?」


「…っ!//」


あー。私ってば教室で……また、とんでもない事を口にしてしまった。