そして、だんだんジワジワと目頭が熱くなってきて
「…うっ……うぅ〜」
「なに泣いてんの?」
私の目からは大量に涙が溢れる。
泣きたいわけじゃない。
むしろ、南くんの前ではいつも笑顔でいたかったのに…泣いてるところなんて見せて、面倒臭い奴って思われたくなんかないのに…
「…南くん、いっつも思わせぶりすぎだよぉ!私がどんだけ…どんだけ…南くんの言葉に、態度に…一喜一憂してるか知らないでしょ!!
ズルいよ…私ばっかりこんな好きで!!南くんはいっつも余裕たっぷりで……南くんのバカァ〜〜うぅ…う〜」
散々、言いたい放題 吐き出してから後悔。やっぱり、後悔は後からやってくるものなんだね。
勝手に好きになって、追いかけ回して、脈がないの分かってて側にいたくせに、挙句、自分ばかり好きで悔しい…なんて。
今、私は3歳児よりもタチの悪い駄々をこねているかもしれない。
「…ご、ごめんなさいぃ〜…っうぅ」
散々 好き放題 行った後は泣きながら謝罪。南くんはきっと、もう呆れてるだろうな。
「余裕たっぷり…?俺が?」
「っ…ぅう…ぅ〜」
そんな事を考えていた私に聞こえてきたのは、いつになく優しい南くんの声で…返事をしたいのに、嗚咽で言葉にならない私に南くんは続ける。