「ふはっ、森坂先輩…なかなか手強いっすね!もっと隙だらけかと思ったのに…残念!」
少しだけ無邪気に笑う松浦くんは、やっぱり年下の男の子。
弟になら…してあげるのに。
なんて、本当に母性が目覚めたかな。
「松浦くん、ありがとう。」
「こちらこそ、話聞いてくれて。ちゃんと向き合ってくれてありがとうございました。」
”じゃ、俺いきますね!部活あるんで。”
そう言って私に背を向けて歩き出す松浦くんを見ながら思うのは、
すごく良い子だったな〜ってことと、やっぱり後ろ姿までイケメンだなぁ〜ってこと…
それから、今 無性に
「南くんに会いたい……。」
って、この後に及んで、脳内 南くん一色かよ。…って、松浦くんを思うと罪悪感に苛まれる私。
それでも、今 会いたい。
声が…聞きたい。