「えぇ!?う、嘘!いつ!?ねぇ!?3回目…いつ!?」
記憶にない3回目のキスがいつなのかと俺の腕をブンブン振る佑麻。
んなの、絶対教えてやんない。
男と映画観に行って、無防備に隣で寝てる方が悪い。
「うるさい。」
「えぇ!教えてよ〜〜!!ねぇ!!」
「しつこい。」
「なっ、私にだってし、知る権利がある!!」
「佑麻に権利なんてない。」
「えぇ!?ひどい!!わ、私にだって…っ!?///」
俺の腕を掴む佑麻の手を引き剥がしながら、
「うっさい、もう黙って。」
そのまま4回目のキスをする。我ながら、最近 本当に止めが効かない。
映画館の時だって…本当はするつもりなんてなかったのに。
スヤスヤ寝てる佑麻に、吸い寄せられるかのようにいつの間にかキスをしていた。
「っ、さ、3回目…」
「だから、今ので4回目だって。ちゃんと覚えろよ。」
佑麻から離れてフッと笑う俺に、どうやら佑麻の思考回路はショートしてしまったらしい。
「っ、み、南くんが〜〜!!最近…キス魔〜〜!!!!!何でぇぇ?!どうなってるの?!…もう分かんないよ〜〜!!でも…好きぃ…」
再び顔を真っ赤に染めた佑麻に…ちょっといじめすぎたか?なんて思いながら
もう、このままじゃいられない事は自分でも良く分かっていて…
でも、どうやって佑麻との関係を前進させればいいのか…それが分からない。
ただ、もう…
佑麻を俺だけのものにしたいって衝動を抑えられる自信がない。