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「…ご、ごごごごめんなさい!!」

「映画観ながら寝る女は初めて。」

「……すみません。」


あんなに楽しみにしてた映画…何で寝ちゃったんだろう。

昨日、南くんとのデートが楽しみすぎてよく眠れなかったのが原因としか考えられない。


隣で呆れたように呟いた南くんの言葉に、胸がズキンと痛む。


『映画観ながら寝る女は初めて』


それはつまり、過去にも南くんは女の子と映画に行ったことが……



「まぁ、女と映画なんてお前が初めてだから分かんないけど。」


私の気持ちを知ってか知らずか、ポツリとそう呟く南くん。


「えっ!?…ほ、ほんと?私が初めて?!」


「だから、嘘ついてどうすんの。」

「み、南くんの初めてになれるなんて!!!幸せすぎる!!」



南くんの言葉に、今度は嬉しさでいっぱいになる。つい30秒前までは胸を痛めてたくせに、


あー、私って何でこんなに単純なんだろう。


でも、南くんの初めてを1つゲットした私は今最高に幸せで、


今日は南くんから誕生日プレゼントを貰いすぎて何だか泣きそうだよ。