ーーーーーーコツン



「っ!………はぁ。」


隣で眠っている佑麻の頭がカクンッと俺の肩に寄りかかって来て、


一瞬 高鳴った胸には気付かないフリをした。


ほんと、能天気なやつ。
人の気も知らないで。


色々 考えていても、もちろん映画だってちゃんと観ているわけで。


内容だってちゃんと、頭に入っている。


終わったら聞いてやろう。
『松風くんが佐々木さんに貰ったクリスマスプレゼントは?』って。


答えられたら褒めてやるよ。
寝ながら映画観れるやつなんて聞いたことないし。


…ぶっ



絶対 テンパってアタフタするだろう。それが……余計 いじめたくなるんだけど、気づいてないんだろうな。



「ん〜…み、なみくん。」


佑麻の寝言に呆れつつも、気づけば笑ってて



「…ばーか。」



俺はそのまま、眠る佑麻にキスを落とした。