Wild strawberryでの会計は当たり前な顔して南くんが払ってくれて


申し訳なさすぎてアタフタする私に”動きがうるさい”とどこまでも毒突く南くんは、本当は優しさの塊。


私の中の南くんへの”好き”は、そんな南くんの優しさが積もって出来たもの。


これから先もどんどん積もっていくんだろうな。それで、もっともっと好きになる。



「っわー!!すごい人だ。」

「ま、休日だしな。」


あれから、話題の最新作を観ようと映画館にやってきた私たちを待っていたのは、人!人!人!!


なんとかチケットを購入した私たちは、ポップコーンとジュースを片手に座席を探す。

※ここでも、南くんがお金を出してくれました。


「み、南くん…お金払うよ!!」

「いらない。」

「で、でも……」

「いいって。少しくらいカッコつけさせろよ。」

「うっ、」


キュンッて、胸がキュンッてする〜〜!締め付けられすぎて苦しい〜〜!


”カッコつけさせろよ”って!


「南くんはもうすでにカッコよすぎだよ!!南くんがカッコよすぎて私 鼻血でそう。」

「はいはい。」

「あー、またそうやって流す!本当なのに。」



私の言葉をサラーっと流しながら、南くんは”ほら、始まるぞ”って。

席に座れば、思ってたよりも近いその距離に心臓が跳ね上がる。

ちちち近いよぉ〜!!耳元で聞こえた南くんの声が木霊して消えてくれない。


こんなんで映画に集中できるかな〜〜???