あー、もう絶対 顔は真っ赤だし、こんなの意識しまくってるのバレバレじゃん。
いや、意識しないほうが無理でしょ!
って、南くんはいつも通りで悔しいくらい意識されてないけど。
えぇえーい!こうなったら、神様がくれた誕生日プレゼントだと思って食べさせてもらっちゃおう!!!
「あ〜〜ん!!…っ!!美味しい〜〜!!!」
南くんのフォークからはガトーショコラが消え、私の口の中にほろ苦くて甘い味が広がる。
美味しい〜〜!!!!
木苺タルトも美味しいけど、やっぱりガトーショコラも美味しい!しっとりしててチョコも甘すぎず程よく口の中で溶けていく。
あー、幸せっ。
「うまい?」
「う、うん!すごい美味しい!!」
「知ってた?俺たち今の間接キス。」
「っぐふ………っ!!」
なななななんだって?!
…いや、確かに…そっか…南くんがガトーショコラを食べたフォークで、私がガトーショコラを……
ぎゃーーーーー!!!!!!
何か普通にキスするよりも数倍恥ずかしいんだけど、何これ!?
プシューーーー
テーブルに顔を伏せて湯気でも出てるんじゃないかってなくらいに仕上がった私に
「…ぶっ…わり、いじめすぎた。」
それはもう楽しそうな南くん。
甘い、今日の南くんはガトーショコラよりも甘い。甘すぎる。
このままじゃ、萌え死ぬかも。