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「絶対、アピールしたほうが良いよ〜!」
「で、でも…」
「私も…アピールするべきだと…思う」
「黒崎ちゃんまで…」
あの修学旅行から、早いもので2週間が経とうとしている。
「だって!南くんからお祝いしてもらえるチャンスだよ?」
「そんなの…厚かましいやつって思われちゃうよ」
そう、10日後に迫っている11月25日は私の誕生日。
茉央ちゃんと黒崎ちゃんは、南くんに自分から誕生日をアピールしたほうが良いなんて言うけれど
きっと、『11月25日私の誕生日なんだ!』なんて南くんに伝えても『へぇ。』とか『だから?』なんて言われるのがオチ。
安易に想像がつくのが南くんの怖いところだよね。うん。
「そうかなぁ?…じゃあ、デートに誘うのは?ちょうど土曜日だし!」
「あ…それ、いいかも!」
「え、え?!わ、私が?!」
茉央ちゃんの提案に自分の顔に青筋が入ったのが分かる…
南くんに誕生日をアピールするってのよりも難易度の高い気がするんですけど?!!
あぁ、どうなる華のSeventeen!
「さ、そうと決まれば佑麻ちゃんから南くんを誘ってね?」
「えっ!?」
「当たり前でしょ!」
”はい、決まり〜〜♪”と、楽しそうな茉央ちゃんの隣で絶望感に苛まれているのは私です。
南くんに…なんて言えばいいのぉ〜〜!!!