「ぶっ……嘘嘘、何もしないから少し話さない?」


”1人で退屈してたんだ”って、続けて笑った嶋中くんは


そのあとすぐに意地悪な顔をして


「それとも、もっといいことする?」


「………っ」


冗談とも本気とも取れるトーンで、妖しく笑うから、ちょっと見惚れてしまった…



「わ、私も部屋に1人だし…少し話して行こうかな。」


「良かった、じゃあ…隣どうぞ。」


そう言って嶋中くんは自分が座っているベッド横をポンポンと叩いた。


別に、どこに座っても一緒なのに…わざわざ隣?とは思いながらも、特に何も考えずに隣に腰を下ろす。


「自主研修どうだった?」

「あー、楽しかったよ!舞妓さん体感して来たんだ〜!」

「へぇ、俺も見たい。森坂の舞妓さん。写メとかないの?」


「あるよ!…あ、あるには…あるけど…」


写メ……言われてドキッとする。
南くんとの写メをロック画面設定したい衝動に駆られすぎて…


ホテルに着いてからついには、設定してしまった。←


それを見せればいいんだけど、付き合ってもないのに南くんとの写メをロック画面設定してるなんて痛すぎる。