そんなこんなで、1人乗り込んだエレベーター。

自分の部屋の階を押せば、静かに動き出す。


「何しよっかなー。」


茉央ちゃんまで取られるとは…予想外だったなぁ。



ーーーーーチンッ


アナログな音がして顔を上げれば、どうやらエレベーターが到着したらしい。


エレベーターを降りて左側に進み、1番奥から2つ目の部屋。そこが私たちの部屋。


このホテルは各階に自販機があって、自販機横にはいい具合に休めそうな1人掛けのソファが3つも並んでいる。


それを横目で見ながら、


「そのソファ…欲しい。」


なんて、独り言も虚しく。
あっという間に辿り着いた部屋のドアを開けた。



ーーーーーガチャッ



「ふぁ〜、眠くなってきたし。」


もう、ベッドで休んじゃおうかな。
茉央ちゃん達が来るまで仮眠タイム。