「気持ちいねぇ〜」

「やっぱ、温泉っていい!最高!」

「…山田くんに…ちゃんと言えるかなぁ」



大浴場、周りにもお客さんや同じ学校の子達がチラホラ見える。

そんな中、お風呂に浸かりながら黒崎ちゃんは緊張気味。


「せっかくの温泉だよ!リラックスして!」

「そうそう、山田くんとの距離も縮まってる感じがするよ?大丈夫、大丈夫!」


私の言葉に続いて、茉央ちゃんも声をかければ


「2人と仲良くなれて、私本当に良かった」


綺麗な顔をクシャッと崩して、黒崎ちゃんが笑ってくれるから


つられて私たちも笑った。


どうか、黒崎ちゃんの恋が実りますようにぃぃい!!!



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その頃、男湯では……


「ふぅ〜、いい湯だわー。な?瀬那!」

「あぁ、今日は歩きすぎて疲れた。」

「……玲奈ちゃん…何用だと思う?」


山田の疑問に


「…あー、あれは告白だろ。」

即答する宮坂と


「や、やっぱそう!?南はどう思う?」

「……。」

「おい、聞いてる?」

「ごめん、ぼーっとしてた。…あれは告白かもな。」


何やら考え事をしている南。

「やべー!やっぱ…告白!?なら…お、俺から言った方いいよな。」

「なんで?」


告白なら、俺から…と言い出した山田に、心底不思議そうに首をかしげる南。