いやいや、何で私?
嶋中くんの他に2人、男子メンバーはすでに決まっているらしく
『こっち来いよー』と、軽いノリで声をかけられる。
「ご、ごめん…茉央ちゃんと一緒がいいから、宮坂くんの班に入れてもらう!」
「やっぱ、南と一緒がいいの?…俺、南がいなくても森坂が楽しめるように努力するけど。」
「へっ…?」
た、確かに…宮坂くんと一緒の班になれば、必然的に南くんとも同じになれるかもしれない。
でも、肝心の南くんは…
「南くん!私と同じ班になって!」
「私だって南くんと同じがいい!!」
「えー!私が先に声かけたのに!」
「「ねぇ、南くん!!」」
と、まぁ…大人気なわけで
そして、またクラス会の時のようにそれを横目で気にしつつもそこに入っていくことが出来ずにいたんだけど…
「俺、森坂と一緒になりたい。…って、一歩間違えばプロポーズみたいだな。」
「ぷ、プロポ…っ」
クスッと笑いながらそんな事を言われて、自分でも分かるくらい顔は熱くなって…きっと、真っ赤だろうな。
嶋中くんって…ストレートって言うか直球って言うか…って同じ意味だけど。
なんて言えばいいんだろう。
真っ直ぐだから、きっと好きな子には熱烈猛アタックを繰り出すんだろうなぁって思う。