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「茉央ちゃん!」
「佑麻ちゃん、組もう!」
ガヤガヤと賑わうクラスの中。
茉央ちゃんへと視線を向ければ、”当たり前”と言わんばかりに笑顔を向けれくれる。
そう、私たちは今 修学旅行の班決めをしている真っ只中なのです!
女子3人、男子3人…の6人班にならなくちゃいけないんだけど
茉央ちゃんはきっと、いや絶対に宮坂くんと
「茉央!同じ班になろ。」
ほら、きた。
”茉央ちゃん”からいつの間にか”茉央”へと呼び方が変わっていることに、皆さんお気づきでしょうか。
いいなー。
私も南くんに、”佑麻”って……あ、もう呼ばれてるんだった!!
そ、それって改めて凄くない?!
やばい、ニヤける。
「もちろん!…って、佑麻ちゃんいいかな?」
「え?うん、全然!むしろそうだと思ってたから。」
嬉しそうに微笑む茉央ちゃんに、笑みを返せば安心したように笑った。
「…森坂、俺たちと組まない?」
「……へ?」
急に後ろから腕を掴まれて、反射的に振り向けば嶋中くんの優しい瞳とぶつかって、一瞬ドクンと心臓が音を立てた。