妖怪王様は悪魔大王に滅ぼされました。不意打ちによって。妖怪王様にも弱点があったということです。それからと言うもの妖怪帝国は闇の世界に陥ったのです。しかしその戦争の時に妖怪王様はお亡くなりになられる前に最後の力を振り絞り、私を耳元に呼んでこういったのです。『大蛇よ、ワシは死んではおらん、ただ身を新たに清めるだけだ。大蛇、ワシは必ず戻ってくる。子孫に生まれ変わり、必ず戻ってくる!直ぐには無理かもしれんが、恐らく二百年はかかるだろう。約束しよう、その時に再びワシを探してくれ。その日が来るまで、このワシが築き上げた、妖怪帝国をた、の、ん、だ。』そう言って妖怪王様は息を引き取られました。私はその言葉を信じ今探しておるのです。」
「それが今なのですね?それは解りましたがなぜお供が私たちなのですか?」
「妖怪王様の姿をみたことがないのですか?そうか、あなた達が生まれる遥かまえですもんね。お教えしましょう。 妖怪王様はあなた達のご先祖様にゆかりのあるおかたなのです。」