「実は悟様は妖怪王様の生まれ変わりなのです。」
「ご先祖様の、生まれ変わり?」
「はい、ですから妖怪帝国には必要な御方だということです。」
「そうだったのですか。確かにこの子は普通の子供ではありません、親バカかもしれませんが、この子は凄い妖力の持ち主です。しかも、これをみてください。妖怪王と同じ場所にクロトカゲガの紋章が生まれもってはいっているのです。」
「やはり、この子は妖怪帝国を支えていく器がありますね。」
「私たちが留守の間、この子はどこに?」
「人間界での、玄武様の母上の所にお預けしておきます。」
「そうですか、それが一番安全な場所かもしれませんね。」
「悟様は頂点にたたれる御方です。そのことは約束させていただきます。」
「では、これを。このシューズケースには五千万がはいっています。毎年この子の誕生日に百万づつお渡しください。」