宙が帰った後、私はサクラの方を向いた。 サクラは私たちが話している間、ずっと黙って聞いてくれてた。 「サクラ。終わったよ。」 「待ちくたびれましたよ。」 「ごめんごめん。」 こうしている間にも私の時間はどんどん短くなっていく。 でもね。 サクラにあって私、昔よりちょっと前に進めた気がする。 昔の私では考えられなかったから。