>>色香side
「でねっ、でねっ!
昨日も清水くん、私の考えてることすぐ見通しちゃってさぁ!
私が言ってもないのに、2人で出掛ける予定考えてくれてて…っ」
「おい」
「んっ?何っ?」
私が聞いてるのかもわからない日向の隣で、
思いっきりのろけていると
日向が低い声で私の話を制止した。
もうっ、何よ、早く話したいのにっ!!
場所は日向の部屋。
明後日に清水くんとのデートを控えた私は、どうしても誰かに話したくて
1番近い人、つまり隣の家の日向の家に勝手に上がりこんできた。
で、話はどんどん膨らんで(日向は相槌も打ってくれないけど)
今や完全にノロケ話と化した。
「何?何なの?」
私が早く話したくて、日向の顔を覗くと
ボフッッ…!!
「…ったあ!何すんのよ!」
いきなり私の顔に、枕を投げてきた日向。