「つ…付き合ってください!!」
「えっ…」
「…あ、あの、えっと、」
「これ告白?」
「そそそ、そうです!」
「か、柏木さんが俺に!?」
「そそそそそそ、そうです!」
「うわー………」
………う、うわー………とは!?
しかもあからさまに残念そうな顔をしている私の告白相手、清水くん。
清水くんは、
どこかの恋愛小説みたいにモテモテで
どこかの恋愛小説みたいにかっこよくて
どこかの恋愛小説みたいに優しくて…
みたいな人ではないけれど、
整った顔がすごく私のタイプだし、
いつも笑ってて自然と人がよってくるような
太陽みたいに素敵な人。
2年になってから同じクラスになって、まだ2ヶ月しかたってないけど
その人懐っこい笑顔や、優しい性格がとっても好きで
私はこうやって告白に臨んだのだけど…
何がそんなにショックなのか。
私に告白されてそんなに嫌がる必要が…
「俺、絶対自分から告白しようと思ってたのに!」
伏せていた顔を上げた清水くんが、そう言って私を見た。
へ?
「誰に?」
「柏木さんに」
「でも、私もう告白しちゃった。」
「うん、されちゃった。」