「...ねぇ。
おねぇちゃんは、ここの人達...嫌い?」
しょんぼり眉毛を下げて、顔色を窺いながら聞いてくる
こんな悲しい顔久しぶりに見た。
「...嫌いじゃないよ?
でも、怖いでしょ?得体のしれないものは。。。」
ギュッと抱き着かれる
「ん?...どうしたの?」
「おねぇちゃんは、怖くないよ!
いつもひなを助けてくれるし、綺麗だし、優しいし」
そんなに褒められると、顔が緩む
お腹に抱き着くひなこを優しく撫でる
「...ひな。ここの人達好きだよ?
ぶっきらぼうで荒くて、大きい声は苦手だけど、いっぱい遊んでくれて優しいもん」
よく見てるのね
子どもは、大人よりしっかり見てる
わからないようでわかってるんだもんね
だから、あたしがここを避けてるんだと気づく