やっぱり、この時間にいるのはおかしいらしく、少し離れた所からお巡りらしき人たちが、チラチラ見てる。 時間の問題ね。 「ひなこ、逃げるよ」 「え?おねぇちゃん?..逃げるって」 ひなこの言葉を最後まで聞かないままで、腕を掴んで走り出した。 曇っていた空からは、あたし達を隠すように土砂降りの雨が降ってきた。