いつもの日常
いつもと変わらない風景
ただ、隣には彼女のぬくもりだけが無くなった。
俺は、学校に行かなくなった
真里菜のいない学校に行く意味を見いだせなかった
何よりも、俺を慰めようとしてくる女どもにイラついたし、最初は亡くなって暗かった学校が、そんなことなかったかのように動き出す。
そんな中に、居たくなかった。
俺は、家に引きこもった
ある日、そんな俺を、真里菜のお母さんが尋ねてきた。
「久しぶりね。」
少し扱けたおばさん
「...お久しぶりです。」
「学校、行ってないの?」
「...。」
「そう。今日は、渡したいものがあってきたの」
すっと机の上に出されたのは、真里菜の字でダイアリーと書かれたノート
「これは?」
「真里菜の日記よ。見せるか迷ったんだけど、知っていて欲しくて、
そのノートは翔馬君にあげるわ
真里菜を好きになってくれてありがとうね。
まだ若い翔馬君を縛ってしまうかもしれないけど、真里菜のこと忘れないでね。」
その瞬間、真里菜がいなくなったことが現実を帯びて
俺の目からは涙が止めどなく溢れた
おばさんは、ノートを渡し帰って行った
俺は、部屋に戻ってノートを開いた